女優、男優、監督|
クリント・イーストウッドの新作『目撃』です。 いっちゃん最初に出てくるイーストウッドがドキっとするほどおじいちゃんだけど、すぐにそれはただそうやつしてるだけってことがわかり、超人的な活躍を見せてくれます。か・か・か・か・かっこいい・・・。 こっちは男たちの映画です。女性は冴えないか、悪女。(この悪女のジュディ・デイヴィスがなかなかいいけど。) 男はジーン・ハックマン、エド・ハリス、スコット・グレンほか渋いやつばっかし! でも、そのなかでもクリント・イーストウッドのかっこよさが光ります。 原作が悪いのか話の展開には少々無理があるけど(でもま、犯人が誰か?の部分で、演出のおかげでびっくりするとこがあるので、ぜひ予備知識無しで見に行ってほしい)、また音楽がときどきうるさいけど(これはアメリカ映画全般の問題。この映画なんてまだマシなほう。あんなに音が垂れ流し状態では『パリでかくれんぼ』のようないきなりミュージカルの驚きなんて作りようがないもんね)、映像の素晴らしさと演出のうまさは今回も特筆もんです。止まった絵が絵はがき的に美しいのでなく、いつもアクション、アクションの連続の映像なのですね。 『マディソン郡の橋』でもそう思ったけど、英語わかるわからないに関係なく、この人の映画では、字幕がすんごく邪魔に見えます。これは字幕読む前に映像に惹きつけられることがひとつと、もひとつ実は理由があって、イーストウッドと組んでるカメラマンが昔から暗い画面が好きなため、白い字幕(特に最近の字幕は、昔ながらの手描き文字とちがってやたらちかちかするでしょ?)が目障りになるわけです。 だから、彼の映画はビデオにしてしまうとほとんど良さがわかんなくなってしまいます(暗いとこがつぶれてしまったりするから)。みなさん!ぜひ映画館に見に行きましょう!
ハードな女性映画『死んでしまったら誰も私のことなんか話さない』の併映はアベル・フェラーラの『フューネラル』でした。全編お葬式の暗い暗い陰々滅々、血の映画。 これまた生き残るのは女性たちばかり…。見終わったあとどどっと疲れる映画ですが、これは見ておかなければいけない、フェラーラはいま絶対見逃してはいけないアメリカの映画作家ですね。 クリストファ・ウォーケン、クリス・ペン(彼が素晴らしかったの!ショーン・ペン、クリス・ペンの兄弟はすごい才能ですね)、ヴィンセント・ギャロが兄弟役で、その妻たちにアナベル・シオラ、イザベラ・ロッセリーニ(『ストロンボリ』の解説でFさんが書いておられましたが、イタリアの監督・ロッセリーニとイングリッド・バーグマンが駆け落ち同然の結婚をしたとき、その結婚で生まれた娘です。彼女もまた素晴らしかった)ら。フェラーラは女吸血鬼映画『アディクション』を見逃してるんだよね。見なければ…。 天六ホクテン座は、ロードショーから少し遅れて見逃した(世間で見逃されがちの)映画をやってくれるので、しかもうちから歩ける距離で連日オールナイトでやってくれるので重宝してます。もぎりのおっちゃんに顔を覚えられてしまった…。
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