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がんばっていきまっしょい


プロローグが終わって次のシーン(つまり物語のはじまり)で冒頭きらきら光る海を一人で見つめている少女の後ろ姿があり、その画面にいきなり右側からナイフみたいに海を切り裂いてボートがフレームインする。この動きがもう映画全体を決めてしまったといえる。(じっさいそのシーンの最後で、少女はそのボートのやってきた方向をおっかけるかのように、堤防からゆっくり飛び降り…スローモーションやっつーの…右側へとフレームアウトする)。
ナックルフォアというのは5人一組のボート競技で、だから水の上に浮かぶボートの定員は5人。だけど映画のなかでその定員きっちりということはなく必ず誰かが余ることになり、冒頭のヒロインのように陸の上にいて水上のボートをながめていたり、ゆっくり同調するように陸を歩いていたり、招き寄せられてひとりあまりの者としてボートに同乗したり、その「余る者」は交換し交換され脱け出そうとし再び入ろうとしそれが劇的緊張と進行のリズムをつくりだす。
この力学をひきずったまま試合のシークエンスに至り、ここで初めて「余る者」とはほかならぬキャメラの眼であり、また観客であることが明確になる。キャメラはこんどはべつのボートにあって(あるいはライヴァル艇のそばにあって)、彼女ら5人のボートを追っかける。余りの者、映画のそこまでを彼女ら5人と伴走してきた者のみが、彼女らのなみだを目撃することができる。
ボートの話であるから当然とはいえ、水がきれい(また「水と娘」というルノワール以来のイマージュも思い出す)。その水の表面に光のつぶつぶがきらきらと反射しているところ、そしてオールに蹴たてられてもどかしげに(そうなるのはむしろヘタの証拠だろうから)水しぶきがばらばらと散るところ、それぞれの光のつぶつぶには、ライプニッツのモナドやないけどそれぞれの宇宙がやどり、それぞれに一回きりの「十七歳」を生きているのだとみえる。そのきらきらがまじりあうことなくしかし隣接しあってこの映画という1回きりの「十七歳」を生き、その隣接する光の投影・反射のぐあいが、刻一刻かわり、5+1のメロディをちいさな単位でなんどもなんども変奏する。
みごとな青春映画でありました。
jaja(1999年2月7日)

そうそ。『がんばっていきまっしょい』をみながらおもってたこと。

ちょっと前に話題作だった『後宮小説』ってお読みになりました?
(やまねさんとかKなら読んでそう)
あれの登場人物らの造形っていかにもアニメ世代っぽくて、アニメの絵ならすぐ想像できそうだけど生身の俳優でこーゆーのはおらんかなぁ・・・と思ってたんですけど、
『がんばって・・・』に出てた田中麗奈ちゃんって、この『後宮小説』のヒロインにイメージぴったりですね! してみると皇帝およびその姉は真野きりなちゃんかな。

ただし日本のテレビって、映画でせっかく素晴らしいイメージを見せてくれた俳優さんをあっというまに消費してしまうので有名だから、田中麗奈ちゃん真野きりなちゃんがいまどういう状態なのかを知りませんけど。
jaja(1999年2月8日)


先々週、
北九州の映画サークル主催で「がんばっていきまっしょい」をやったので、観に行きました。
高校時代、ああいうふうにがんばれたらいい思い出になるな、と思いました。
高校時代を思い出しますね。
軽音楽同好会に入ってましたが、結構がんばってたもんな。
ヤンタンのオーディションにも行ったし、いろんな高校集まってコンサートしたり。
それから、制服の自由化運動もがんばったな、なんて。
主題歌の「オギヨディオラ」もきれいな曲ですね。
映画の帰りにCD買おうと思いながら忘れてたところ、先日、友達が遊びにきたときにおみやげがわりにCD買ってあげる、というので、ちょうどこれがあって買ってもらいました。
でもこういうCD、はじめて。
4曲しか入ってないの。
まずオリジナルの「オギヨディオラ」次に「Desert」という曲。
次にサントラ版「オギヨディオラ」、つぎにカラオケバージョン
なんかつまんない。
でも、ちょっとおぼえて歌ってみようと思ってます。
T 尚子(1999年5月2日)

『がんばって…』は、先にも書いたように触発されて部活の同窓会を開くに至りました。しかも他の人に幹事を押しつけて上座に座って。まあ、バスケットみたいなのをやってたんですが、そのきつかったことと言ったら、アタシのセイシュン系ラヴへ注ぐパワーを奪っていったくらいでした。
顧問のセンセも登場して背筋がむずがゆい思いでしたが、卒業してみればタダのおっさん。けど相変わらずアタシを「おまえ」と呼ぶのは変わっていませんでしたっけ。それが最もイヤだったのを思い出したり…。驚くほど、バスケットの話や昔の思い出話をしないで、だいたいは、現在
の「オトコ」の話に終始していました。
嗚呼、髪を振り乱し走り回っていた彼女たちはもういないのねってな感じ。
K 祐子(1999年8月23日)

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