WinK Cine Club特別企画最近観たい!と思ってるのが『セブン・イヤーズ・イン・チベット』で、中国が抗議して映画祭への出展をとりやめたとかいう顛末が新聞に出てました。
なんでこれかというと、チベット!なのですねえ。
やまねは、中央アジアおたくです。
映画じゃないけど、こないだビデオの整理していて、数年前にNHKでやってた「大モンゴル」まとめて5本みてしまいました。目、充血しまくり。
C.YAMANE(1997年11月5日)
昨日の朝日新聞夕刊に、この中国VSチベット問題が出ていました。『South China Morning Post』(わりと信頼できる英字紙)が報じたところによると、中国とチベットの 関係を描いた3本のハリウッド映画が、香港の業者の自主規制(映画会社の配給拒否等)によって、上映されない危険性が高いんだそうです。
その映画とは:『レッド・コーナー』(リチャード・ギア主演)
『クンドゥン』(マーティン・スコセッシ監督)
『セブン・イヤーズ・イン・チベット』(ブラッド・ピット主演)香港特別行政区(SAR)政府は、「政府が規制できるのは性や暴力の表現だけ」としているそうですが・・・。 (香港では、映画に等級がついていて、「3級片」とは成人映画のことなんです。)
K 佳代(1997年11月7日)
「中央アジアのおすすめ映画」一覧です(◎特におすすめ ○おすすめ)まず、旧ソ連系から。
中央アジアが生んだ世界的な大映画作家二人の監督作品。・セルゲイ・パラジャーノフ
(残念ながら故人ですが、グルジア生まれのアルメニア人で、旧ソ連の生んだ世界的映画作家であると断言します)
どの作品もほんとに色彩豊かで眩暈のするような美しいイメージがいっぱい! 人々もモノも風景もすべてが美しいです!エキゾチックとかいう言葉はこの人の映画には勿体な い。◎『ざくろの色』1971
中世に実在した詩人サヤト・ノヴァの生涯を描いた作品ですが、詩人とその恋人を一人の女優が二役で演じてる。パラジャーノフのなかでも最もおすすめ作品。○『火の馬』1964
火のように流れる赤い馬のイメージが美しいこれも恋愛時代劇だったと思う。○『スラム砦の伝説』1984
中世グルジア伝説に基づいたお伽話。○『アシク・ケリブ』1988
これはレールモントフのお伽話をもとにした不思議な不思議な恋物語。これが遺作になっちゃいました。・バフティヤル・フドイナザーロフ
(も、絶対よう覚えん名前やな。こちらはむしろ若手ですけどタジキスタンの映画作家)◎『少年、機関車に乗る』1991 中央アジアの大平原をいく機関車のロードムーヴィー? 少年とお兄ちゃんがよくて、すっとぼけた機関士がよくて、行く先々の風景がすんごくいい。セピアカラーの色めも渋くて良い。
○『コシュ・バ・コシュ』1994(「恋はロープウエーに乗って」みたいな副題がついてたと思う)
内戦とかで大変な現代のタジキスタンを舞台に描かれるしっかり者の女性とふらふらと頼んないあんちゃんの恋物語。二人の恋をつなぐ素朴なロープウェーがよくって、二人の周囲の人々がみんな個性的で魅力的で。あとは順不同です。()内は監督の名前
○『UFO少年アブドラジャン』ウズベキスタン1992(ズリフィカール・ムサコフ)
『ET』つくったスピルバーグに捧げてあるけど、スピルバーグなんかよりはるかに面白い、ウズベクの村に舞い降りてきた宇宙人少年とある家族(とくにお父ちゃん)との心温まる、しかも笑えるSFファンタジーです。
これと、ロシア映画だけど『不思議惑星キンザザ』(これも大爆笑するマイナーでチープなSF映画)は、どういうわけか若い人たちに人気があって、アート系シアターで思い出したように再映されますので要チェック。テレビでもよみうりかどこかでやったと思う。○『ピロスマニ』グルジア1969(ゲオルギー・シェンゲラーヤ)
グルジアの素朴画家ピロスマニの一生を描いた映画で、ピロスマニの絵そのままの風景とかが美しい。コム・デ・ギャルソンがいつだったかのカタログに使ってた。『若き作曲家の旅』グルジア1985(ゲオルギー・シェンゲラーヤ)
これも放浪する芸術家の話ね。○『青い山』グルジア1984(エリダル・シェンゲラーヤ上記の人のお兄さん)
現代のグルジアを舞台に硬直化したソ連の官僚システムを皮肉った、通俗的なカフカの「城」といった趣の風刺喜劇。でも路面電車とかきれいです。○『田園詩』グルジア1976(オタール・イオセリアーニ)
西洋のクラシック音楽やる都会の楽士たちと田舎の民族音楽楽士たちとの出会いかな。白黒映像がきれい。『落葉』グルジア1966(オタール・イオセリアーニ)
ワインを作る人々の話○『コミタス』アルメニア1988(ドン・アスカリアン)
○『アヴェティック』アルメニア1992(ドン・アスカリアン)
ドン・アスカリアンはパラジャーノフの助監督もしてた人。パラジャーノフとかタルコフスキーの影響みえみえだけど、すごく綺麗な映像でしたね!○『ワイルドイースト』カザフスタン1993(ラシド・ヌグマノフ)
ロシア側からみれば、西部劇は「東部劇」なのね。(だから「イースト」なのよ)
これは完全に黒澤明の『七人の侍』をぱくっている痛快西部劇なの! バイク軍団の盗賊VS村人らの雇った流れ者の用心棒たちのアクション・銃撃戦。ヒロインがなんともいえんアジア系の顔したヤンキー(アメリカ人という意味でなく…関西弁でいうところの)ねえちゃんなのです。『僕の無事を祈ってくれ』カザフスタン1988(ラシド・ヌグマノフ)
現代のアルマアタを舞台に不良青年たちの麻薬をめぐる事件を描いた作品『白い汽船』キルギスタン1976(ボロトべク・シャムシエフ)
キルギスの奇跡とよばれるキルギス映画作家の一人だそうです。『白い鳩』カザフスタン1986(ユーリー・クリメンコ)
『灰色の狼』カザフスタン+キルギスタン1973(トロムシ・オケーエフ)『ウルガ』1991(ニキータ・ミハルコフ)
モンゴルが舞台。なんかほのぼのとした映画だったこと覚えてます。
「ウルガ」というのは性行為をしている時に立てかけておくものという記憶があるのですが…。(T)◎『コーカサスの虜』1996(セルゲイ・ボドロフ)
トルストイ原作の小説を現代のチェチェン紛争におきかえたお話。チェチェンの村に虜になったロシア人と村人たちの関わりなど…。
「今年のベスト1です!」(F)
◎『精神(こころ)の声』1995(アレクサンドル・ソクーロフ) タジキスタンとアフガニスタンとの国境の戦闘地帯のドキュメンタリー。『日蝕の日々』(日陽は静かに醗酵し)も中央アジアの雰囲気あったな。以上は比較的よく知られていて一般の映画館でもかかりやすいし、テレビ放送もされやすい、たぶんビデオにもなってるのもあるんじゃないかな。
以下はほんまに限られたかたちでした公開されてなくて、なかなか見るチャンスがないと思う…。(監督の名前は省略)『悪党』アゼルバイジャン1988
『パンの列車が来る』カザフスタン1991
『龍の島』カザフスタン1994
芥川龍之介のお伽話を原作にした墨絵ふうアニメ
『アラル海は泣いている』カザフスタン1989
○『最後の冬の日々』カザフスタン1993
学校が舞台で子供たちが主人公で白黒の淡々とした美しい映画です。
『鳩の乙女』カザフスタン1993
『小さなアコーディオン弾き』カザフスタン1994
『イン・スペ/希望』カザフスタン1993
◎『ブランコ』キルギスタン1993
白黒作品で1時間にも満たない短篇映画ですけど、これはほんとにほんとに美しかった! 白樺林のなかを流れていくような牛のイメージとか、主人公の頬のぷっくりしたアジア系まるだしの顔の少年とか、そのお姉ちゃんのやはり頬のふっくらした少女が長い髪をゆらせながら木々にわたしたブランコに乗るとことか、その少女の恋愛とか…。
『アドニス14世』タジキスタン1977
という名の羊が主人公の寓話的映画
『砂嵐』タジキスタン1988
『聖なるブハラ』タジキスタン1991
『島』タジキスタン1993
『多感な季節』トルクメニスタン1988
『夜明け前』ウズベキスタン1993
『カイープの最後の旅』ウズベキスタン1993
『お前は誰?』ウズベキスタン1990あとは、中国映画のなかの中央アジア映画だな。中国映画は比較的ビデオにもなってるし、テレビ放映もあると思います。
○『狩り場の掟』1985(田壮壮)
モンゴルの男たちの狩の掟○『盗馬賊』1986(田壮壮)
舞台はチベット。主人公は馬泥棒。『青い凧』とか『ロック青年』とかで日本でも人気のある田壮壮の出世作。○『双旗鎮刀客』1990(何平)
そうか中国人にとっても西部劇は西部劇なのねっておかしく思った。どこやら西のほうの村を舞台に描かれるとてもとても痛快な西部劇!『用心棒』とか『七人の侍』とかの黒澤明の風情もあるな。何平というこの監督は、わりと最近『哀恋花火』という作品でも評判になりました。『草原の愛・モンゴリアンテール』
モンゴル映画については、こちらのサイトが詳しいです。
佐藤忠男氏の書いたモンゴル映画史と、日本でやったモンゴル映画の作品解説まで載ってる。いくつかは日曜日にNHK教育テレビでときどきやってるアジア映画の時間(佐藤忠男氏が解説してる)にやってたと思います。
私の見たのは
『牙』1984(B・バートル)と
『枷』1991(N・オランチメグ)だけだけど、両方とも良かったな〜!あと、ハリウッド系のチベット映画は先のメールにいくつかあがってたけど、忘れちゃならない
『リトルブッダ』1993(ベルナルド・ベルトリッチ)があったね!
キアヌ・リーブスのお釈迦さまがきれいでした。※アルメニアとかグルジアとかが中央アジアに入るのかなぁ・・・。ま、好きなもんで許してね。(関係ないけどグルジアって英語読みすれば「ジョージア」なのね。)
jaja+F 真子+K 佳代+T 尚子(1997年11月12日)
場所が東京なのですが、「第2回アジアフィルムフェスティバル」が12/13〜21まで赤坂の国際交流フォーラムで開催されます。
入場料は1000円です。前売り800円です。チケットぴあ、チケットセゾンで取り扱ってます。上映作品の中には、ウズベキスタンのズリフィカール監督の新作「”I WISH・・・I WISH・・・」もあります。
しかもこれがまためちゃくちゃいいらしいです。役者さんの表情がすごくいいとか。主催者サイドのいちおしです。
偶然にも、私が今いる部署がそのお手伝いをしていますので、いろいろ情報が入り次第WCCへ流しますねっ上映作品は97年新作として
*闘牛士 /マレーシア/監督 ウ・ウエイ・ビン・ハジサアリ
*台北ソリチュード/台湾/監督 リン・チェンシェン
*IWISH・・・ /ウズベキスタン/監督 ズリフカール・ムサーコフ
*満月の日の死/スリランカ/監督 プラサンナ・ヴィラーナゲー蘇るアジア映画として
*白象の王/タイ/監督 サン・ワスターン/1940年 モノクロ
*天と地の間に/インドネシア/監督 ドクトル・フユン/1951年 モノクロ
*下女/韓国/監督 キム・ギヨン/1960年 モノクロ
*神のいない三年間/フィリピン/監督 マリオ・オハラ/1976年 モノクロそのほか1995年のフォスティバルのために制作された作品も上映予定です。
東京まで観に来られない方々には来年にNHKのハイビジョンで、また来年5月ごろにはNHKの一般放送で、これらの作品がオンエアーされるそうです。
Naoko Fujii(1997年11月12日)
アジアフィルムフェスティバルの嬉しいお知らせです。
東京で予想以上の反響を呼び、上映作品が思いの外レベルが高かったらしく、もしかしたら大阪での開催も夢ではないかも・・・。という流れになっているそうです。
とりあえずベルリン映画祭?に出展が決まった台湾のリン・チェンシェン監督の作品「台北ソリチュード」が3月にユーロスペースで公開が決まったそうです。
また、6月にはBSで各作品が流されるとのこと。ハイビジョンではすでに年末に流れたそうです。
ウズベキスタンのズリフィカール・ムサーコフ監督作品”I WISH・・・”はロッテルダム映画祭に出展が決まったそうです。
Naoko Fujii(1998年1月7日)