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シュウシュウの季節
パッション・フィッシュを見に行ったら、シュウシュウの季節のポスターがあったので思い出しました。
シュウシュウ、すごく良かったです。
じつは、時間がなくて、途中から見てしまったのですが、だからかえって良かった
のかもしれないという気がします。
シュウシュウという少女が、文化大革命のときの下放にあって大草原でウマを追っているおっさんとテントで暮らす、という話なんですが、映画館にごそごそ入って嫌がられつつ坐ったときは、ちょうど、満天の星のもとでシュウシュウとおっさんが焚き火のそばで話しているシーンでした。なにせ、前段を知らずに見てしまったから、いきなり出てきたシュウシュウとおっさん(名前、忘れた。すみません)の関係がやけに謎めいていて、それが妙に深みを帯びてしまうという効果をあげてしまった。あんまり書くとネタばれになってしまいますが、パッチワークみたいなブラウス、ウマをとばしてはるか遠くまで汲みに行かなければならない水、シュウシュウのお下げなどが、すべて、ものすごい表現力をもってせまってきて、そうなんだよ、これが映画なんだよ、とひとりで興奮してしまいました。
優れた作家は一語だって、無駄な言葉は書かない、説明的な文章なんて書かないものだ、と聞かされたことがありますが、どのシーン、どの小道具もすべて説明ではなくて表現なんだ、という感じで、これが映画の文法というものか、と納得してしまいました。
あんまり、上手にできているので、もしかしたら、わたしはものすごくあざとい手法にはまったのかなぁ、と猜疑心にかられたくらいです。
Y 利子(1999年12月17日)
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