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エイプリル


いまシネ・ヌーヴォでやってるイタリア映画『エイプリル』がすごく良いのです。

ナンニ・モレッティという監督、映画好きには早くから知られていながら、かなり癖のある映画撮るひとで、あんまりふつーの人(?)にはおすすめし難いものがあったのですけど、前作『親愛なる日記』あたりからふっきれたという感じですかな。

今回のこの映画も、映画監督として、また左翼シンパの一市民として、また生まれてくる子どもを待つ父親として、ひっじょーに私的な私的なディスクールで映画を撮っていきながら、イタリアのある1年が、ジュゼッペ・ランチの明晰このうえない、なおかつ透明感のある映像のもとにみごとに記録されていくという仕組み。

人を食った(そして自分をも笑い飛ばす)ユーモア感覚は健在で、胎教のために映画見にいくシーンとか、出産のまさにその瞬間に意味ありげに挟み込まれる映像とか、まぁ笑った笑った! 父親の親バカってこんなもんね…の見本としてすごく微笑ましいシーンもたくさんあります。

併映はやはりイタリア映画で、マルチェロ・マストロヤンニ主演の『黄昏に瞳やさしく』。著名なフランス人女優のサンドリーヌ・ボネール(いま公開のアレではありませんがジャンヌ・ダルク演ったことあるひとです)との共演で、小さな娘とその母親(ヒッピーみたいなかっこして放浪癖あるという役柄がボネールにぴったり)、そしておじいちゃん(マストロヤンニ)という関係の物語。
 監督は『かぼちゃ大王』の女性監督フランチェスカ・アルキブジだけど、わたしは『かぼちゃ大王』のほうが好きだったかな。

jaja(1999年12月6日)

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