WinK Cine Clubおすすめ映画昨日、祇園祭の賑わいは素通りして、みなみ会館で『ハートマン』
を観てきました。のーんびりと夕食を食べてから10分前くらいに
みなみ会館に着いたんですが、そのすんごいことってば。
長蛇の列って言うんですかね、ずっと先2ブロック先くらいにまで
列が及んでいたのです。ずっと「んなアホな〜。」と言いながら最後尾
について、でもって入ったら立ち見。
なんのこたぁない、初日だったので越前屋俵太の舞台挨拶があった
んですね。しかも『バスでコロコロ』というテレビ番組で告知があった
とのこと。この『バスコロ』という番組は、街中をひさうちみちお氏と
俵太氏が闊歩するというだけの番組なんですが、最近ではひさうち
氏のナンパ番組になっている。こういうのを火曜深夜に観ちゃうくらい
の人たちなので、ちょっと足を伸ばして、映画館にも来ちゃいましたって
感じなのかしら。しかも祇園祭なんてなんのその。
この『ハートマン』っていうのは、B&Bの島田洋七がMr.ビーンを観て
えらく感激して、北野武に相談して、そこから越前屋俵太氏を紹介して
もらって、「おれらもあんなんつくらへんけー。」といって電話がかかって
きたことからはじまったんだそうです。しかも、「おれ、あんなん(ビーンね)
撮ろうおもてビデオこうたんやー。最近出た新しいソニーのやつぅ。」などと
言ったらしい。そんな洋七氏に心打たれた俵太氏が監督を務めるという
ことで話がはじまった…。
「おれ、ネタもう考えてあんねん。」と言う洋七氏のネタ帳を見ると、
ただ漠然と、"東京タワーを曲げる男"とか"深夜掃除機逆噴射"とか
書いてある。
俵太:「洋七さん、これ"東京タワーを曲げる男"って何ですか?」
洋七:「おお、それなぁ。スプーン曲げる男っておるやろ?それみたい
にな、おれが東京タワーを触ったらグニャって曲がりおんねん。
これおもろないか?」
俵太:「いやいや、それ東京タワーどうやって曲げますのん?」
洋七:「ん?なんかあるやろ、3Dか?CGか?なんかそんなんやー。」
俵太:「いやいや、そんな金ないですし、ダメですって。」
俵太:「じゃあ、この"深夜掃除機逆噴射"っていうのは?」
洋七:「あ、これはなー。深夜にな、掃除機かけようと思うってやな、
スイッチ入れるやろ、ほしたらな、中のゴミがガーーーって
出てくんねやー。これ、おもろいやろ?」
こういったやりとりをネタ帳分全部こなしていって、おもしろくないところ
を削って削って、できあがったのが中途半端な53分の『ハートマン』。
しかも海外で上映するために、ほとんどセリフがない。
あったとしてもそれは英語で、ま、島田洋七のしゃべれる程度の英語
なので「グッド」とか「モーニング」とか「サンキュウ」とか「ウォーター」
とかそんなのです。しかも日本語字幕がついているんですけど、
それもなんか無茶苦茶。
「アウトサーイド。」と洋七が言ったところで字幕は「にんじんちゃーん、
お外に出ましょうね。」とかになっちゃう。「グーッド。」で「今日は良い
お天気だなー。」くらいになっちゃう。
それに、ウケないとイヤだという洋七の要望で、既に笑いが入ってる。
外国人を集めてみせて、そこでの笑い声をそのまま撮ったらしいのですが、
わたしが笑おうとする時くらいに先に映画の中で笑ってしまうので、
笑うタイミングをのがしてしまったりします。頑張って笑わないと。
はっきり言ってくだらないです。
と言うか笑けますけど、くだらないです。
褒め言葉でくだらないです。
越前屋俵太のくだらなさを愛せる人にはいいでしょう。
昨日のみなみ会館は、みんながみんなくだらなさを愛しているようなムード
だったので結構笑いが起こっていました。
ただ、島田洋七に関しては、わたしは「うそぶいて自慢してうるさい」、地の
キャラクターの方が好きです。
とてもヒマで、映画くらいであんまり力みたくない人におすすめ。
テレビ観てるみたいです。
今、みなみ会館で20日まで20:55〜のレイトショーやってます。
映画の帰りシティボーイズの斉木しげるを観ました。
なんかむこうからくそ暑いのにスーツ着たおっさんが来るぞ、と思ったら
斉木しげるでした。K 祐子(1999年7月16日)