WinK Cine Clubおすすめ映画いつも思ってたんだけど、Kinki Kidsって変な名前だ。
いっちゃん最初に見たときはKKKかとおもってドキっとしたし、キンキ・キッズという発音もKinky KIdsに通じる。日本語に直すと「ヘンタイよいこたち」か。あ、なんだそんな変でもないじゃーん。
hideousというのはそのkinkyってことばをラテン語由来のもすこし上品にした感じで「けがらわしいっ!」って感じかしらん? ともかく幼いこどもって大人のいやがるきたない言葉を何度も繰り返したりするけど、その「Hideoous Kinky」をなにかのまじないことばみたいに随所随所で使う幼い姉妹たち。それがフロイトの曽孫娘ときくとなおさら興味深かったりして(それにしてもあれほど女嫌いの言説で知られるフロイトの娘や孫娘や曽孫娘が軒並み社会に出て良い仕事してるのも不思議だ…って森鴎外とか女嫌いの日本の小説家の娘たちもそうなんだけど…)。
えー前置きが長くなりました。西欧人がオリエンタルな植民地へ出かけていって真実の自分に目覚めるてーな話はよくありますが、'70年代ヒッピームーヴメントに乗せて、しかも無謀で利己的でしかし逞しい母親と幼い娘二人と女三人がわたる旅路というのが特色。母娘の葛藤や愛着、オリエント(の恋人)との葛藤や愛着などもあったりして。
ケイト・ウィンスレットは『乙女の祈り』以来のスカッとするよなジコチュー剥き出し、馬鹿剥き出し、豊かさと鈍感さをあわせもつナイーヴさ剥き出しの迫力で、これこそ彼女に適役だとおもわせる。おなつかしのピエール・クレマンティ(すべての時代の俳優のなかで最も好きな俳優のひとり)も首のあたりなど変に色っぽく怪しさ(妖しさ/異しさ)そのまま。しかしまーどうも街のイマージュ、現地人のイマージュがドキュメンタリーふうのリアリティを志向しながらエギゾチックまるだしで通俗的に過ぎたかな。
jaja(1999年7月4日)